テレビアニメ『かくしごと』レビュー

アニメ『かくしごと』甘酸っぱくて少し苦いグレープフルーツのようなお話!

●アニメ,かくしごと

こんにちは!lenoreです。

今回はテレビアニメ『かくしごと』全12話について書こうと思います🙂

 

このアニメを知ったきっかけは、花江夏樹さんが演じた「癖があるキャラクター」をまとめたネット記事。

「十丸院五月…とまるいんさつき…へぇーどんなキャラなのかな?」という興味だけで観始めたら…😳!

登場人物はかわいいし、作画はみずみずしいし、笑いもあればシリアスもあって、そしてお話がすごく良い!

みるみるうちにハマって、最後にはホロッと泣かされました😭✨



“隠す”からこそ湧き出す面白さ

主人公の後藤可久士は、漫画家として活躍する男性。

可久士は、この描く仕事について、娘の後藤姫に対しては隠し事にしています。

 

その理由は下ネタ全開のギャグ漫画を書いている漫画家だからというもの笑。

漫画のタイトルが『きんたましまし』とかですからね…😂

私も親なので「もし娘にバレて変な目で見られてしまったらどうしよう!」っていう気持ちになるのも分かる気がします🤔

 

そしてこの「バレたくない・隠し通そう」という気持ちと、

「姫、かわいいなぁ」という親心が←実際姫ちゃんめちゃくちゃかわいい

アニメ全体に流れている“可久士のかわいい空回り”の大きな要因になっているかなと思います。

編集担当の十丸院五月が巻き起こしてるところも大いにありますが…笑。

 

あと私、普段から「くっだらないな~!これ。アハハハハ!」という感じの笑い・ギャグが大好きなので←完全に良い意味で言っています笑

●「漫画を置いていない本屋」などの、私たちがよく知っているものの描写
●漫画家あるある
●アンジャッシュさんののコントのような、可久士と女性陣の食い違い
●「伊豆のバジリコ」などのネーミングセンス

などなど…私の笑いのツボが満載だったところも、とても面白かったです!



過去と未来が行ったり来たり
【この段落以後、内容について記述があります】

チラチラ見える、可久士の“陰”

全12話の中でメインで続くのは「姫が10歳・小学生の時の話」ですが、

「姫が18歳・高校生の時の話」も、毎話少しずつ組み込まれています。

 

このちょっとずつ挟まっている高校生の姫のモノローグが、なんとなーくシリアスな雰囲気

小学生の姫の話が本当にほのぼのの塊みたいなお話が多いので、その差に驚くと同時に、

「可久士って面白いし娘思いだし笑えるキャラクターだけど、ふと見せる“陰の部分”が気になるな🤔」と思い始めます。

 

また、アニメのオープニング映像の最初の部分をよく見ると…

↑ TVアニメ『かくしごと』ノンテロップOP映像 (avex pictures公式You Tubeチャンネルより)

向かい合った可久士と姫
→春夏秋冬と季節が進むにつれ姫が大きくなっていく
→あれ?もう一度春になったら可久士が居ない…

となっているんです。ん~気になる🤔



真相

結局、可久士の“陰”の真相については、かなりあとの方の話で明らかに。

まだ姫が小さい頃に海難事故に遭い行方不明になっている妻を、今でも可久士が自費で捜索費を払って探し続けていることが週刊誌に「美談」として記事にされ、「下ネタ全開のギャグ漫画家としての自分」との乖離が発生。ネットでもいろいろ書かれ、傷ついた可久士はついに漫画家を辞めてしまいます。その後は、娘を育てていくために慣れない肉体労働をしていましたが、作業中に事故が起こり、可久士は昏睡状態に陥ってしまいます。

 

最後の方でまとめるにはちょっと詰め込み過ぎかな…という気もしましたが、

可久士が目覚める→姫についての記憶が10歳で止まっている→姫の機転で可久士の記憶が現在と合致する

この流れが本当に心に響いて…自然と涙が出てきました😭✨

『劇場版かくしごと -ひめごとはなんですか?-』 観ると、可久士の行動の理由の補完が出来ると思います。参照:Amazonプライムビデオ)

 

やっぱり記憶を取り戻すには経過を追体験する」のが良いのかもなぁ。

(映画『私の頭の中の消しゴム』のコンビニのシーンの様な)

最終的なもの・結果だけよりも、五感を使ってその情景自体を追体験することで、

記憶に鮮明に、動きや色を付けてくれるものなんだろうと思います。

 

序盤は『きんたましまし』とかでバカ笑いしてたのに笑~!
なんだこのアニメ~!
めちゃくちゃ良いバランスじゃないかぁ~😂😭✨!くぅ~!!

 

このバランスが私には、

甘酸っぱくて少し苦い、まるでグレープフルーツのようなみずみずしいアニメ

というイメージを抱かせました。



まとめ

笑いも、かわいさも、切なさもあるこのアニメ。

全話振り返って思うのは「可久士も姫も人望が厚いな。人柄がにじみ出ている😌」ということでした。

どんなに切ないシーンになっても、2人の周りには必ず誰かが居てくれるんです。

そしてその温かさによって「心が疲れたらまたこのアニメ観よう!」という気持ちがどんどん湧き出してくるような感覚に。

 

最後にもう一度…このアニメはグレープフルーツのようなアニメです!!すすめ!!

 

作品詳細

Amazonプライムビデオ テレビアニメ『かくしごと』

Kindle版『かくしごと』(1)

原作…久米田康治

監督…村野佑太

アニメーション制作…亜細亜堂

●後藤可久士(ごとうかくし)…声 神谷浩史
●後藤姫(ごとうひめ)…声 高橋李依
●十丸院五月(とまるいんさつき)…声 花江夏樹
…他。

(参考:テレビアニメ『かくしごと』公式サイト

 

この作品にぴったりな曲!エンディング映像  

↑TVアニメ『かくしごと』ノンテロップED映像 (avex pictures 公式チャンネルより)

 

全話観終えたあとにもう一度このエンディング映像を噛みしめると、

口の中にみずみずしい柑橘系の果物の味が蘇ってくるような不思議な感覚になります!

歌詞がぴったりなんだ!!

 

読んでいただきありがとうございました🎥

 



 

●アニメ,かくしごと

Posted by lenore